「ギブソン SGって、なんで不人気って言われるの?」そんな疑問を感じたことはありませんか?見た目のクセや弾きにくさ、独特な音質…たしかに好みは分かれますが、それだけで評価を決めてしまうのは早計です。
本記事では、不人気とされる理由の真相を丁寧に解説するとともに、プロが選ぶ理由やおすすめのモデル、避けたい落とし穴まで網羅しています。
SGが持つ“本当の実力”に触れてみたい方にとって、きっと発見の多い内容です。あなたにぴったりの一本を見つけたいなら、ぜひ最後までお読みください。
出典:ギブソン公式
- ギブソンSGが「不人気」と言われる理由とその背景
- ヘッド落ちや演奏性の課題と具体的な対処法
- 各モデルやカラーの違いと選び方のポイント
- 中古市場での見極め方や偽物を避けるチェック方法
ギブソンSGが不人気と言われる理由を解説
ギブソンSGは、数々の伝説的ミュージシャンに愛されてきたギターでありながら、一部では「不人気」と捉えられることもあります。
これは性能や歴史の問題というより、構造上の特徴や好みの違いによる誤解、あるいは情報不足に起因していることが少なくありません。
この章では、SGが「不人気」とされる理由を多角的に分析し、それぞれに対する実際の評価や対処法を明らかにしていきます。

ギブソンSGが不人気と言われる理由
ギブソンSGは歴史ある名機でありながら、「不人気」と評されることがあります。これは一部の層による批判が先行し、誤解や偏見が広まっていることも原因です。ここでは、なぜギブソンSGがそのように言われてしまうのか、具体的な理由を整理します。
デザインと見た目の好みが分かれる
- モダンで尖ったシルエットがクラシック志向のユーザーに敬遠されやすい
- 薄くて軽いボディが**「安っぽい」と感じられる場合がある**
- ダブルカッタウェイの形状が**「個性が強すぎる」と感じる声もある**
ヘッド落ちしやすい構造的問題
- 軽いボディと長いネックによってストラップ使用時にバランスが悪くなる
- 初心者には扱いにくい印象を与えてしまう可能性がある
音のキャラクターが万人向けではない
- 高域が強く、レスポールと比較すると音が細く感じられる
- パワー感よりも中〜高音域のヌケを重視するプレイヤー向け
人気モデルと比較されがち
- レスポールやストラトキャスターと比べて知名度・使用率が低い
- メディアや広告露出が少なく、若年層に訴求力が弱い
SGはその独自性ゆえに、他のモデルと比較されることで不利な印象を持たれがちです。デザインや音質、操作性に明確な個性があるため、万人受けはしにくいという特性があります。ただし、これらの「不人気」の要因は、裏を返せばSG特有の魅力を表しています。

SGヘッド落ちの原因と対策5選
SGを語るうえで必ず話題になるのが「ヘッド落ち」です。これは演奏中にネック側が勝手に下を向いてしまう現象で、構造的な問題からくるものです。しかし、いくつかの工夫で十分に改善できます。ここでは原因を整理し、効果的な対策を紹介します。
ヘッド落ちが起きる主な原因
- 軽量ボディに対してネックが重いためバランスが崩れる
- ストラップピンの位置が重心より後ろにあるため支点がズレる
- クラシックペグなど重いペグパーツの装着
ヘッド落ち対策5選
- 滑りにくいストラップの使用
スエード素材や幅広タイプを選ぶと滑りにくく支えやすい - ストラップピンをホーン側に移設
ネック側に重心を移動することで安定感が増す - 軽量ペグへの交換
重量のあるペグをロトマチックなど軽いものに替えると効果的 - ボディ内部に重りを仕込む
コントロールキャビティに鉛や鉄板を追加する方法 - ストラップロックの位置を最適化
微調整でバランスが改善されることがある
SGのヘッド落ちは構造上避けがたい側面もありますが、適切な対処で演奏時のストレスを大幅に軽減できます。とくに滑りにくいストラップの使用とピンの位置調整は、コストも低く効果が高いためおすすめです。初心者でも対応しやすく、改造が苦手な人でも取り組みやすい解決策です。
SGを弾きにくいと感じる理由
SGは独自のボディ構造やバランスを持つギターであるため、一部のユーザーには「弾きにくい」と感じられることがあります。しかし、この印象には複数の要因が絡んでいます。使用環境や演奏スタイルによっても違いが出るため、主な理由を理解することが重要です。
ネックの形状とスケール感の違い
- 薄いネックプロファイルに慣れない
手が大きい人やグリップ型で弾く人には違和感が出やすい - 24.75インチスケールによりフレット間が狭い
指が詰まりやすく、正確な運指が難しく感じることがある
ボディの構造とストラップ位置
- ストラップピン位置の関係でネックが前に突き出す
通常のギターよりヘッドが遠く感じ、左手のポジショニングがズレやすい - 軽量ボディによりバランスが不安定
座って弾くとボディが滑りやすく、右手の固定が難しいと感じる場合がある
ヘッド落ちや操作性の問題
- 演奏中にネックが下がり集中できない
演奏フォームを一定に保ちづらく、疲れやすくなる要因になる - コントロールノブの配置が近すぎる
ピッキング中に意図せずボリュームに触れてしまうという声もある
SGは構造上、ボディが薄く軽量なためネックが長く感じやすくなります。加えてスケールやネック形状もレスポールやストラトキャスターとは異なるため、最初に手に取ったときに違和感を覚えるプレイヤーも少なくありません。特にピッキングポジションやフォームの慣れが必要となるため、個々の身体的特徴や演奏スタイルによって「弾きにくさ」が大きく左右されます。

SGとレスポールの音質比較
SGとレスポールはギブソンを代表するモデルですが、その音質には明確な違いがあります。形状や材質の違いがトーンに影響を与え、演奏ジャンルやプレイヤーの好みによって評価が分かれます。ここでは、両者のサウンド面での特徴を比較します。
音の厚みと中低域の特性
- レスポールは音が太く粘りがある
重厚なマホガニーボディとメイプルトップにより中低域が豊か - SGは音がシャープで抜けが良い
ボディが薄く軽いためアタック感と明るいトーンが出やすい
サスティンと歪みの乗り方
- レスポールは持続音(サスティン)が長い
トップ材と重量が振動を保ちやすく、リードに向いている - SGは反応が速く、歪みがすぐ立ち上がる
ブルースやハードロックでのリフや早弾きに適している
使用ジャンルと代表的なアーティスト
- レスポールはロックからジャズまで万能
ジミー・ペイジやスラッシュなど幅広いアーティストが愛用 - SGはハードロックやパンクに強い支持
アンガス・ヤングやトニー・アイオミなど、攻撃的な音を求めるギタリストに好まれる
SGとレスポールは見た目以上に音のキャラクターが異なります。レスポールは重さゆえの音の厚みと持続音の良さが特徴であり、SGは軽快でエッジの立ったサウンドを提供します。どちらが優れているかではなく、どのような音を求めるかに応じて選ぶことが大切です。使用するジャンルや演奏スタイルにより、理想の一本は変わってきます。

ギブソンSGが不人気と言われる理由を解説の総括
ギブソンSGが「不人気」と言われる背景には、ヘッド落ちや音質のクセ、デザインの個性などが挙げられます。しかし、それらは一方でSG独自の魅力でもあり、明確な対処法や理解があればデメリットではなく個性として活かせます。
演奏スタイルや使用環境に応じて適切に選べば、SGは非常に高いポテンシャルを持つギターです。思い込みや評判に流されることなく、事実に基づいた評価でその真価を見極めることが重要です。
不人気ではない!歴史を奏でるギブソンSG選び方
ギブソンSGは「不人気」と語られることもある一方で、多くの名プレイヤーに愛され、世代を超えて評価され続けているモデルです。
この章では、実際にSGを使用している国内外のアーティスト、信頼される製造年代、モデルごとの違い、人気カラーや中古市場の傾向など、ギブソンSGを選ぶ際に知っておくべきポイントを総合的に解説します。

使用アーティスト(日本/海外)で見るSGの実力
SGが持つ実力を証明するうえで、実際に使用しているアーティストの存在は大きな意味を持ちます。特にプロギタリストがライブやレコーディングでSGを選ぶ理由は、単なるデザインや価格以上の価値があるからです。ここでは、国内外の代表的なプレイヤーとその使用状況を紹介します。
海外アーティストの使用例
- アンガス・ヤング(AC/DC)
SGの象徴的存在。軽量ボディとエッジの効いた音で激しいステージングを支える - トニー・アイオミ(Black Sabbath)
ダークな重低音とサステインの効いたサウンドでヘヴィメタルの基礎を築いた - デレク・トラックス(Allman Brothers Band)
スライドギター奏法においてSGの反応速度と音の抜けが最適
日本人ギタリストの使用例
- Char(チャー)
オールジャンル対応のSGを自在に操る。ヴィンテージモデル愛用者としても知られる - 日下部”Burny”正則(LOUDNESS)
ヘヴィな音楽性でもSGの歪みの立ち上がりとアタック感を評価 - Ken(L’Arc〜en〜Ciel)
一部ライブやPVでSGを使用。ビジュアルとの相性も高く評価されている
SGはジャンルを問わず、さまざまなスタイルで実力を発揮してきました。海外ではハードロック・ブルース系に、日本では個性的な音作りやライブパフォーマンス重視のギタリストに支持されています。ブランド力ではなく、実戦的な性能に信頼を寄せて選ばれている点がSGの真価です。

年代別“当たり年”と”外れ年”
SGの購入を検討する際、製造年代によって品質に差があることは広く知られています。特に中古市場では「当たり年」とされるモデルが人気で、高値で取引される傾向にあります。ここでは評価の高い年代と、品質のばらつきが見られる時期について解説します。
高評価の“当たり年”
- 1961〜1965年製
初期モデルで「Les Paul SG」とも呼ばれる。ビンテージ市場で高評価 - 1970年代前半(1972〜1975年)
質の良いマホガニー材と手工技術が融合。サウンドと造りの安定性が魅力 - 2000年代前半(2003〜2006年)
レギュラーモデルの品質が向上し、モダン仕様とクラシック仕様のバランスが良好
品質にばらつきが出た時期
- 1980年代後半〜1990年代前半
コスト削減の影響で塗装や配線処理の粗さが指摘されている - 2010年代中盤(2015年付近)
ロボットチューナーの標準搭載など、伝統的ユーザーからの評価が分かれた
SGの品質は、時代背景や工場の管理体制に大きく左右されてきました。特に1960年代初期のモデルは評価が非常に高く、音質・構造ともに名器とされています。一方で、量産化が進んだ時代にはばらつきが見られることが多く、購入時には個体差にも注意が必要です。信頼できる情報源からのレビューやシリアルナンバーの確認が欠かせません。

スタンダード vs スペシャル vs モダン 違いと選び方
SGには複数のグレードが存在し、選び方を迷うユーザーも多く見られます。特に「スタンダード」「スペシャル」「モダン」は、仕様や価格、音質の特徴が異なるため、目的に合ったモデル選定が重要です。以下にそれぞれの特徴と選び方の基準を整理します。
スタンダード:伝統的SGの基準モデル
- 定番構成で安定した音質と操作性
クラシックな仕様によりバランスが良く、幅広いジャンルに対応する - 中級者以上に選ばれる傾向が強い
初期投資に見合う品質があり、ライブやレコーディングでも使いやすい
スペシャル:シンプル構成と軽量性が魅力
- 余計な装飾を省き価格が抑えられている
初心者や軽量ギターを探す層に適している - P-90ピックアップ搭載モデルが多い
太さよりも明るい音質を求めるプレイヤーに合う
モダン:現代的な機能を盛り込んだ上位ライン
- ロック式ペグやハイパワーPUなど先進機能が多数
音作りの幅を求めるプロ志向に向いている - 一部モデルで重量やネック形状の好みが分かれる
長時間の演奏や個人差への配慮が必要になる
SG選びは、予算だけでなくプレイスタイルやサウンドの方向性も影響します。伝統性を求めるならスタンダード、軽快な操作感を重視するならスペシャル、機能性と拡張性を狙うならモダンが選択肢になります。モデルごとに搭載パーツも異なるため、使用環境やジャンルに合った構成を見極めることが大切です。

カラー別人気ランキング
SGは独特なカラー展開でも注目されており、特定の色に高い人気が集中する傾向があります。見た目の好みだけでなく、コレクター価値や流通量、ライブ映えなども人気に影響を与えています。ここでは代表的な人気カラーとその理由を整理します。
上位人気カラー
- ペルハムブルー(Pelham Blue)
限定生産モデルが多く、中古市場でも高値で取引される - クラシックチェリー(Cherry Red)
SGの象徴的カラー。AC/DCなど著名アーティスト使用で知名度が高い - エボニー(Ebony/黒)
高級感があり、ジャンルを問わず支持されやすい
個性派・希少カラー
- TVイエロー/ホワイト系
スペシャルモデルに多く採用。パンク・ガレージ系に人気 - グリーン系(Olive Drabなど)
近年登場したミリタリーテイスト。限定性の高い仕様が注目を集める - ナチュラル/ウォルナット
木材の質感を活かしたデザインで、クラシカルな雰囲気が好まれる
カラー選びは見た目の好みだけでなく、モデルとの組み合わせによる希少性や印象の違いにも影響します。中でもペルハムブルーやTVイエローはファン層が固定化しており、入手困難になりやすい傾向があります。購入を検討する際は、色味と価格相場、将来的なリセールバリューまで視野に入れると後悔のない選択につながります。
ギブソンSGの中古市場動向
ギブソンSGは中古市場でも一定の人気を保っており、価格帯や流通モデルに傾向が見られます。特に「当たり年」や限定仕様モデルは高値安定傾向があり、購入や売却を検討するうえで相場感の把握が重要です。
中古価格の相場と変動傾向
- スタンダードは10万円台後半〜20万円台が中心
状態と製造年により幅が出やすい - スペシャルやフェイデッドは比較的安価
10万円以下のモデルも多く、初心者にも手が届きやすい - 限定カラーや当たり年製造は価格が高止まり
ペルハムブルーや60年代仕様は需要が強く価格が落ちにくい
流通経路と売れ筋の傾向
- デジマートやイシバシ、山野楽器など大手サイトが主流
保証付きで安心感があり、初心者の購入にも適している - ヤフオクやメルカリでは掘り出し物もあるが真贋のリスクも高い
トラブル回避には出品者の評価や画像のチェックが不可欠 - 「ネックコンディション」と「ヘッド折れ歴」は要確認項目
外観よりも演奏性に直結する要素のため見落としは禁物
中古SGはモデルや年代によって価値が大きく変動します。特に初期仕様や限定カラーは資産価値的な側面も持ち、購入後に手放しても値崩れしにくい傾向があります。一方、安価なモデルにはリスクも潜んでおり、購入前には構造や修復歴などを慎重に見極める姿勢が求められます。
偽物・シリアルナンバーで見分ける真贋チェック
ギブソンSGにはコピー品や改造個体が中古市場に紛れ込んでいるケースもあります。購入後に後悔しないためには、真贋を見分ける基本的なチェックポイントを押さえておく必要があります。
シリアルナンバーによる製造年と工場の確認
- ギブソンは8桁・9桁の数字で製造情報を管理
例:2010年製→「10031XXXX」など。公式サイトで照合可能 - 数字の順番と桁数で年代を見極める
フェイク品では無関係な番号が刻印されている場合もある - 「Made in USA」や刻印位置も重要な確認要素
本物はネック裏の指定位置に均一に刻印される
外観・仕様・パーツで確認すべきポイント
- トラスロッドカバーやヘッド形状の仕上げ
コピー品ではフォントや曲線の処理が粗い場合が多い - ピックアップのロゴや配線の色など内部パーツの違い
ボディ内部を確認することで構造の正当性が判断できる - Gibson純正ハードケースの有無や保証書の一致
書類の信頼性は保証対象かどうかに大きく関わる
真贋のチェックは「見た目」だけでなく、製造番号や細部の仕様の突合せによって行う必要があります。とくに中古で購入する場合は、公式のシリアル照合とパーツの確認を必ず行うことがトラブル回避につながります。信頼できる販売店で購入することが最も確実な手段です。

ギブソンSGの維持・メンテナンス(弦・消耗部品)
ギブソンSGは長く使い続けることで真価を発揮するギターです。そのためには、適切なメンテナンスと定期的な部品交換が欠かせません。特に弦や消耗部品の管理が、音質や演奏性の維持に大きく影響します。
弦の交換とメンテナンスの基礎
- 使用頻度に応じて1〜3ヶ月で弦を交換する
酸化や汚れにより音がこもる原因となる - プレイスタイルに合わせて弦の太さを選ぶ
細めはチョーキングしやすく、太めは張りのある音になる - 演奏後は毎回弦を拭くことで寿命を延ばせる
汗や皮脂が金属の劣化を早めるため
消耗部品のチェックと交換タイミング
- ナットやサドルは削れや欠けに注意が必要
音詰まりやチューニング不良の原因となる - ポットやジャックのガリ音が出たら即メンテ推奨
接点復活剤で改善しない場合は部品交換が必要 - ペグの緩みはチューニングの安定性を損なう
締め直しや高精度の製品への交換を検討する
メンテナンスは故障を防ぐだけでなく、演奏の快適さを保つためにも重要です。特にSGは軽量で扱いやすい反面、部品の精度に依存する部分も多いため、定期的なチェックが必要です。正しい知識とタイミングで対応することで、長く高い演奏性能を維持できます。

ギブソンSGを選ぶ時に注意するポイント
ギブソンSGはモデルバリエーションが多く、見た目や仕様が似ていても性能や使い勝手に差があります。購入時には価格だけでなく、自分の演奏スタイルや目的に合った選定が重要です。
モデルごとの特性と選び方
- スタンダードは定番仕様でバランスが良い
オールジャンル対応、最初の一本として安定した選択肢 - スペシャルはシンプル構成で改造にも向く
ピックアップや配線の変更がしやすい設計 - モダンは最新技術が盛り込まれた上位仕様
ロックペグやブースターなどが標準搭載されていることが多い
外観や重量による選定基準
- ペルハムブルーや白などカラーによって希少性が変わる
将来的なリセール価格にも影響する - 個体差によって重量バランスが異なる
ヘッド落ちの程度にも差があり、試奏確認が望ましい - シリアル番号で製造年と当たり外れを見極める
年代により品質差が大きいため要注意
ギブソンSGは購入時の見極めが将来の満足度を左右します。仕様の違いを理解せずに選ぶと、後悔のもとになりかねません。演奏スタイルや外観の好みだけでなく、機能性や製造年の品質も含めて総合的に判断することが大切です。正しい選択が、長く愛用できる一本につながります。
不人気ではない!歴史を奏でるギブソンSG選び方の総括
ギブソンSGは、独自の構造や音質、デザインにより評価が分かれやすいギターです。しかし、その個性こそが支持される理由であり、多くの一流ギタリストに選ばれてきた実績があります。選び方のポイントを押さえれば、自分にとって最適なSGを見つけることが可能です。
- 海外・日本問わず、多くのプロがSGを使用している
- 1960年代や2000年代前半に高評価の“当たり年”が存在する
- スタンダード・スペシャル・モダンで仕様や価格帯が大きく異なる
- カラーには人気と希少性があり、ペルハムブルーなどは高騰しやすい
- 中古市場ではモデルごとに価格差が大きく、流通チャネルの信頼性も重要
- シリアルナンバーや外観パーツの確認で偽物リスクを避けられる
- 弦やパーツのメンテナンスを怠らなければ、長期間安定して使用できる
- 試奏や用途の明確化により、後悔しない一本を選びやすくなる
これらの知識をもとに、単なるブランドイメージではなく、自身のスタイルや価値観に合ったSGを見極めることが、失敗しない選び方の第一歩です。

不人気なのか?ギブソンSG!プロギタリストも選ぶギターの実力と魅力の総括
ギブソンSGは一部で「不人気」と見なされることがありますが、それは本質を捉えていない評価です。実際には明確な個性と高い演奏性能を備えており、その特徴を理解すれば、唯一無二の魅力を持つモデルであることがわかります。不人気というレッテルの多くは、構造的なクセや主流モデルとの比較による誤解に過ぎません。
- SG特有の軽量で薄いボディは「安っぽい」と誤解されがちだが、取り回しの良さと機動力を提供する設計である
- ネックが下がりやすいヘッド落ち現象も、ストラップやパーツ調整により容易に対策できる
- レスポールと比較されやすいが、SGの音はアタック感に優れた切れ味のあるサウンドで、ロックやブルースの名手たちに選ばれている
- 歴代の“当たり年”や限定仕様には高い評価と資産価値があり、音と造りの両面で優れたモデルが存在する
- 中古市場でも安価な個体からヴィンテージまで幅広く流通しており、構造や真贋を見極めれば失敗のリスクは抑えられる
結論として、ギブソンSGが不人気という見方は、むしろその個性と尖った魅力が万人受けしづらいというだけの話です。選び方や使い方を理解することで、SGは他にはない存在感と演奏体験をもたらしてくれます。固定観念にとらわれず、正しい知識と視点でその魅力に触れることが大切です。
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