「ギブソン・レスポールは憧れだけど、モデルの種類や選び方が難しくて一歩踏み出せない…」そんな方は少なくありません。スタンダードやクラシック、モダンライトなどの違いに加え、中古・新品・国産モデルの価格差や特徴、さらにはネック形状や重量感まで、初めての一本には知っておくべきポイントがたくさんあります。
本記事では、そうした疑問や迷いを整理しながら、自分に合ったレスポールを見つけるための判断軸をわかりやすく解説。予算・演奏スタイル・サウンドの好みに合わせて選べるよう、必要な知識を1ページに集約しました。ギター選びに不安を感じている方にこそお役に立てる内容ですので、どうぞ最後までお読みください。
出典:ギブソン公式
- ギブソン・レスポール各モデルの違いと特徴
- 自分に合ったネック形状や重量の選び方
- 新品・中古・国産モデルの選択肢と判断基準
- 試奏時に確認すべき具体的なチェックポイント
初心者向け!基礎から学ぶギブソン・レスポールの選び方
ギブソン・レスポールは、その音色と存在感から多くのギタリストに愛されてきた伝統的なモデルです。しかし、初心者にとっては種類の多さや専門用語の多さに戸惑うことも少なくありません。
この章では、ギブソン・レスポールの基本的な知識やモデルの違い、選び方のポイントを体系的に解説します。自分に合った1本を見つけるために、必要な知識を無理なく理解できるように整理しています。

ギブソン・レスポールのラインナップ一覧
ギブソンのレスポールは、初心者にはわかりにくいほど多くのモデルが存在します。ここでは現行ラインナップを中心に、それぞれの特徴や用途をわかりやすく整理します。どのモデルを選ぶべきか悩んでいる方は、まず全体像を把握することが大切です。
主なラインナップと特徴
- スタンダード
最も定番のモデルで、ジャンルを問わず幅広く使用される。50sと60sで仕様が異なる。 - クラシック
ヴィンテージ風の外観とモダンなプレイアビリティを両立。価格は抑えめ。 - モダン
軽量化とハイゲイン対応など、現代的な設計。ロックやメタル向き。 - トラディショナル(生産終了傾向)
ウェイトリリーフなしの重厚なボディ。伝統的なサウンドを求める方向け。 - スタジオ
装飾を簡略化して価格を抑えた実用モデル。練習用やサブ機に人気。 - カスタム
高級ラインで装飾が豪華。音質も構造も上位仕様で、価格は最も高い。 - スペシャル/ジュニア
シンプルな構造とP-90ピックアップが特徴。ブルースやガレージロックに合う。
それぞれのモデルは価格帯、サウンド、見た目、重量などに明確な違いがあります。自分がどんな音楽を演奏したいのか、どこで使うのかを考えることで、適したモデルが見えてきます。初心者にはスタンダード、クラシック、スタジオが特におすすめです。

レスポール・スタンダード 50s 60s 違いを比較
レスポール・スタンダードは「50s」と「60s」の2種類があり、見た目は似ていますがプレイヤビリティや音に大きな違いがあります。購入を検討する際は、この2モデルの違いを理解しておくことが重要です。
仕様の違いと選び方
- ネックシェイプ
50sは「太く丸みのあるネック」。握り心地に安定感があり、手が大きい人に向く。60sは「薄くてスリムなネック」。速弾きやコードチェンジがしやすい。 - 重量
50sはウェイトリリーフなしで重め。60sはモダンウェイトリリーフ採用で比較的軽い。 - ピックアップ
どちらもBurstbucker系だが、60sはややブライトでタイトな音。50sはウォームで太い中音域。 - 外観の違い
カラーやピックガードの形状が微妙に異なる。60sはややモダンな印象。
選ぶポイントは、ネックの太さと重量への好みです。クラシックロックやブルースを志向するなら50s、モダンなロックや汎用性を求めるなら60sがおすすめです。価格はほぼ同じため、実際に試奏して自分の手と音に合うかを確かめることが選定の決め手となります。

58s 59s 違いで見る年代差
レスポール 1958年と1959年モデルは、ヴィンテージファンにとって特に注目される年代です。外観やサウンド、価値の違いを明確に整理します。
年式ごとの特徴比較
- 1958年:ネック太め・PAFピックアップ開始期
PAF(Patent Applied For)と呼ばれる初期のハムバッカーを搭載。木材の鳴りが豊かでウォームな中低音が魅力です。 - 1959年:ネック細め・美しいサンバースト仕上げ
コード演奏に適したネック形状と、色合いの良いサンバーストが特長。PAFの品質が成熟し、バランスの良い音色に進化しました。
サウンドの違い
- 58年:厚みのあるサスティーンとダークな響き
- 59年:明瞭なレスポンスと高域の伸び
資産価値とマーケット相場
- 59年モデルの方が人気と価格が高め
希少性や見た目の好みにより、世界的に59年モデルは高値で取引されやすいです。
まとめると、1958年は「ヴィンテージ感重視」、1959年は「演奏性と見た目のバランス重視」です。実際に手に取ってサウンドと握り心地の違いを体感することが最良の判断材料になります。
レスポール・モダンライト最新評価
モダンライトは軽量化と演奏性を重視した現行ラインの一つです。具体的な評価ポイントを中心にまとめます。
モダンライトの設計特長
- 軽量ボディ(ウェイトリリーフ加工採用)
長時間の演奏でも疲れにくく、扱いやすさが向上しています。 - 薄型ネック“スリムTaper”
指のホールド感が軽く、速弾きにも適しています。 - ハイゲイン対応のピックアップ
明瞭な強音、クランチサウンドともに対応し、幅広いジャンルで活躍します。
実際のユーザーレビューから
- 演奏性の高さを評価
初心者から中級者まで、ネックの握りやすさで好評です。 - 軽さによる疲労軽減
重さに不安を感じていたプレイヤーに最適との声があります。
比較視点と選定時のコツ
- クラシック系が好みなら従来モデル向き
音の厚みや伝統的なフィーリングが求められる場合は従来タイプを推奨します。 - ライブ使用や持ち運びが多い場合はモダンライト推奨
軽さと操作性が求められる環境下で特に有利です。
モダンライトは軽量性と演奏性に優れ、バンド活動や長時間練習に向いています。一方で伝統的なサウンド重視の方には、クラシック仕様のモデルが適しています。

レス ポール・クラシックはなぜ安いのか?
レスポールクラシックは、ギブソンの中でも比較的手頃な価格帯に位置するモデルです。その理由を理解することで、価格と性能のバランスを判断しやすくなります。
製造コストと設計の違い
- 現代的な量産体制でコストを抑えている
クラシックは大量生産を前提としており、限定モデルに比べて製造効率が高い。 - ビンテージ仕様を再現していない
高額モデルに多いヒストリック仕様や手作業工程が省略されている。 - 外観の装飾がシンプル
バインディング(縁取り)やインレイ(装飾)を簡略化することでコストを削減している。
サウンドや仕様の特徴
- ピックアップは明るめの音が特徴
ハイゲインに強く、モダンなロックとの相性が良い。 - ネックがスリムで弾きやすい設計
演奏性を重視し、初心者でも扱いやすいよう調整されている。 - トーンの幅はやや狭いが実用性は十分
多彩なジャンルに対応できるが、ビンテージトーンとは異なる傾向がある。
クラシックが安価なのは品質が劣るからではありません。高級モデルと比べて装飾や製造工程を合理化しており、その分価格が抑えられているのです。音質や演奏性は充分に高く、初めてのギブソンとして安心して選べるモデルです。
肩が軽くなった!ウェイトリリーフの効果とは?
レスポールは伝統的に重いギターとして知られていますが、長時間の使用には負担がかかります。そこで採用されているのが「ウェイトリリーフ(軽量化加工)」です。具体的にどのような効果があるのかを解説します。
ウェイトリリーフの目的と種類
- ボディ内部をくり抜いて軽量化する加工技術
外観を変えずに重量を軽減し、プレイヤーの負担を減らす目的がある。 - チェンバード(空洞構造)とモダンタイプが主流
チェンバードは音響にも影響する構造、モダンタイプは重量だけを効率的に減らす。
プレイ面と音質への影響
- 長時間の演奏でも肩や腰への負担が軽い
ライブやリハーサル時の疲労を軽減できる。 - サスティーンやレスポンスが若干変化することもある
空洞化によって空気振動が加わり、音にわずかな軽やかさが出る傾向がある。 - 音の好みが分かれる要因になる
従来のフルソリッドの重厚な音を好む人には違和感がある場合もある。
ウェイトリリーフは物理的な負担軽減という明確なメリットがあります。一方で音質にも影響するため、自分の演奏スタイルや求める音に合わせて必要性を判断するのが適切です。最近のスタンダードモデルにはこの仕様が多く採用されており、初心者にも扱いやすい仕様になっています。

細い?太い?レスポールのネック選び
ギター選びにおいて、ネックの太さは演奏性を大きく左右する重要な要素です。特に「細いネック」を求める人は、手のサイズや演奏スタイルに合わせてモデルを選ぶ必要があります。
ネックが細いモデルの特徴
- スリムテーパー・ネックが基準となる
1960年代仕様のスリムテーパーは薄くて握りやすく、速い運指やコードチェンジに適している。 - 60sスタンダードやクラシックに多く採用
ギブソンの現行モデルでは、スタンダード60sやクラシックが代表的な細ネック仕様。 - 演奏の自由度が高く初心者にも扱いやすい
指が届きやすく、手の小さいプレイヤーでも無理なく押さえられる。
細いネックが向いている人
- 速弾きや細かいフレーズを重視する人
ソロプレイやテクニカルなスタイルには細ネックが効果的。 - 長時間の演奏で疲れにくいギターを求める人
ネックに無駄な力が入りにくく、手首への負担が少ない。 - ストラトキャスターなどから持ち替える人
細ネック系に慣れた人が違和感なく移行しやすい。
ネックが細いモデルは演奏性を高め、特に速弾きや手の小さな人にとっては大きなメリットがあります。スタンダード60sやクラシックを中心に、実際に握ってみて自分に合う感触を確かめることが失敗しないコツです。
レスポールの当たり年と見分け方
レスポールには「当たり年」と呼ばれる人気の製造年があり、その時期に作られた個体は音や質感に定評があります。特に中古購入を検討する際は、この情報が参考になります。
人気の当たり年とその特徴
- 1959年は伝説的な評価を受ける年式
ネック形状、トップの杢目、音のバランスすべてが極めて完成度が高いとされる。 - 1970年代前半は個体差が大きく一部に名機が存在
手作業によるばらつきがあるが、木材の質が良く評価されている個体もある。 - 1990年代後半から2000年代前半も安定した品質
現代の技術と伝統的設計のバランスが取れた時期。中古市場でも安定して人気がある。
見分ける際のポイント
- シリアルナンバーの読み方を理解する
製造年はシリアルで判断可能。年代と工場の情報が含まれている。 - 当時の仕様やスペックと一致するか確認する
ピックアップ、ネック形状、塗装などがオリジナルかをチェック。 - 中古市場での評価やレビューを調べる
実際のユーザー評価は信頼性が高く、楽器店の説明だけではわからない情報もある。
当たり年を見分けるには、製造年と仕様の正確な知識が欠かせません。初心者は、評価の高い年式や信頼できる中古ショップを参考にすることで、良質な個体に出会える確率が上がります。
※補足シリアルナンバーの読み方
ギブソンのシリアルナンバー(1977年以降)は8桁で、最初の1桁が製造年、次の3桁が製造日を表します。
例:80965432 → 1988年の96日目(4月上旬)に製造された個体。
ただし、年代によって形式が異なるため、購入前には仕様や刻印も併せて確認することが重要です。

初心者のための試奏時のチェックポイント
ギブソン・レスポールを購入する際、見た目やブランドだけで判断するのは危険です。自分に合った個体かどうかを確かめるには、店頭での試奏が重要です。以下のチェックリストを活用することで、購入後の後悔を防げます。
試奏時に確認すべき演奏性のポイント
- ネックの太さや握り心地を確認する
太さや形状はモデルによって異なるため、自分の手に合うかを必ずチェックする。 - フレットの高さや処理の状態を見る
バリがないか、押さえたときに痛くないかを確認する。 - 弦高が自分の好みに近いか確かめる
高すぎると押さえにくく、低すぎるとビビリが出やすい。
サウンド面で意識すべき項目
- クリーンと歪み両方で音を試す
アンプを通し、ピックアップの切り替えで音の幅を確かめる。 - サスティーンの長さをチェックする
音がどれだけ伸びるかで、材の鳴りやピックアップの質が見えてくる。 - ピッキングへの反応や立ち上がりを聞く
弾いた瞬間に音が自然に前に出るかを判断する。
外観・構造面の最終確認項目
- ネックとボディの接合部に段差や隙間がないか確認する
精度の低い個体は接合部にわずかなズレが見られることがある。 - ペグやブリッジなど金属パーツの状態を確認する
サビや緩みがないかをチェックしておくと安心できる。
試奏は自分の耳と手で確かめる唯一の方法です。ネック形状や音の反応、部品の状態まで細かく確認することで、後悔のない買い物につながります。購入前の不安を減らし、自信を持ってギターを選ぶために、このチェックリストを活用してください。
初心者向け!基礎から学ぶギブソン・レスポールの選び方の総括
ギブソン・レスポールは、モデルごとの個性やサウンドの幅広さが魅力で、演奏スタイルに応じた選択肢が豊富にそろっています。本章では、スタンダード、クラシック、モダンライトなどの主要モデルの特徴を中心に、価格や重量、ネック形状といった選ぶ際に大切な要素を整理しました。
それぞれの違いを知ることで、ご自身に合ったモデルの方向性が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。初めての1本選びで迷うことがあっても、この記事がそのヒントになれば幸いです。気になるモデルがあれば、ぜひ実際に触れて確かめてみてください。
最適な選択は?新品?中古?レスポール&レスポールタイプ徹底比較
ギブソン・レスポールは高価なギターとして知られていますが、実際の購入方法には新品・中古・国産モデルなど複数の選択肢があります。
それぞれに価格や品質、メンテナンス性といった異なる魅力があり、どれを選ぶかによって所有後の満足度が大きく変わります。
この章では、コスト面や実用性を重視しながら、自分に最適な一本を見つけるための比較ポイントを詳しく解説していきます。

ギブソン レスポール 最安値(新品 価格 比較)ガイド
ギブソン・レスポールを新品でできるだけ安く手に入れたい人向けに、モデルごとの価格帯や購入時のコツを具体的に解説します。
新品モデルの価格比較ポイント
- スタジオやクラシックが比較的手頃
装飾や仕様を簡素化することで、30万円以内で購入できるモデルが多い。 - スタンダードやモダンライトは30~40万円台
人気モデルに加えて軽量化や仕様向上が図られており、価格が上がっている。 - カスタム系は50万円以上が主流
豪華な装飾や上位グレードのパーツが装備されており、高価格帯に位置する。
安く買うための工夫
- 楽器店のセールやキャンペーン狙い
開店記念・決算期・展示品処分などで数万〜十万円の割引が期待できる。 - オンラインショップとの価格比較
送料無料や中古下取り割引などを加味するとお得になるケースがある。 - 新品だけどアウトレット品や展示品の利用
軽微な傷ありの中古と同等価格で新品に近い状態を購入できる。
購入前にチェックしておくべき要素
- 付属品/保証内容を確認する
ケース・認定書・メーカー保証がどこまで付属するかによって価値が変わる。 - モデル差によるコストパフォーマンスを比較する
性能差に見合う価格差かを判断することで、無駄買いを防げる。
新品購入で最安を狙うには、スタジオやクラシックを中心にセールやアウトレットを活用するのが賢明です。モデルの価格帯を把握し、付属品や割引条件に注意を払うことで、後悔しない選び方ができます。

維持費にかかる費用
ギブソン・レスポールは本体価格が高いだけでなく、長く使うためには定期的なメンテナンスや消耗品の交換が必要です。ここでは購入後にかかる維持費を項目別に具体的に整理します。
日常的にかかるコスト
- 弦交換(1セットあたり約1,000〜1,500円)
月1回の交換で年間1万2,000〜1万8,000円程度かかる。 - クリーニング用品(年3,000〜5,000円程度)
クロス・ポリッシュ・レモンオイルなど最低限必要。 - ピックやケーブル類(年間2,000〜3,000円)
消耗頻度は使用状況によって変わるが定期的な交換が必要。
定期的なメンテナンス費用
- フレットすり合わせや調整(年1回 5,000〜1万5,000円)
プレイアビリティを保つために推奨される作業。 - ネック調整・弦高調整(セットで5,000円前後)
季節の変化でネックが反るため定期的な調整が必要。 - 電装系クリーニングや断線修理(年数回で1,000〜5,000円)
ポットやジャックは接触不良が起こりやすいため注意。
長期所有時のコスト
- フレット交換(10年に1回、5万〜8万円)
長く使うと避けられない高額な修理項目。 - ナット交換やペグの劣化(各5,000〜1万円程度)
調弦や音程安定性に影響するため早めの対応が必要。
維持費は最低限で年間2〜3万円、しっかりメンテナンスするなら年間5万円前後が目安です。プロに調整を依頼することで安心感が得られる一方、DIYによって一部コストを抑えることも可能です。
レスポールの中古相場の事情
中古でコストを抑えつつ良質なレスポールを手に入れるためには、相場感や注意点を把握することが不可欠です。中古市場が気になる人向けにリアルな価格動向と見極め方をまとめます。
中古レスポールの相場目安
- スタジオやクラシック(数年前〜現行モデル)
20〜30万円前後で取引されるケースが多い。状態や付属ケースにより上下する。 - スタンダードや60s/50sスタンダード(現行品)
30〜45万円のレンジで流通しており、人気カラーや限定仕様では高騰傾向あり。 - ヴィンテージモデル(1970年代以前)
希少性や当たり年で価格が跳ね上がり、100万円を超えるものもある。
購入時のチェックポイント
- シリアル番号で年代と仕様の一致を確認
仕様が純正かどうか判断できるため、トラブル防止に有効。 - 外観・内部・フレットなど劣化箇所を確認
塗装割れ、ネック反り、フレット減りは修理費に影響する。 - 中古販売店の保証やアフターを確認
初期不良や不具合への対応がある店舗を選ぶことで安心感が得られる。
選ぶ際の戦略
- 人気モデルでも「キズあり」や「TPCケースなし」で価格を抑える
状態を許容できるなら数万円の差で良品が見つかることがある。 - 中古と新品の価格差を比較して判断する
保証や新品の安心感と中古の価格優位性のバランスを考えると納得の買い物ができる。
中古購入では、相場を把握しつつ状態や付属品に注意を払い、シリアルによる正確な確認を行うことが重要です。保証の有無にも目を配ると、後のトラブルを避ける一助になります。
〜3万円、しっかりメンテナンスするなら年間5万円前後が目安です。プロに調整を依頼することで安心感が得られる一方、DIYによって一部コストを抑えることも可能です。

ギブソン・レスポール・カスタム高騰の背景
ギブソン・レスポール・カスタムは近年、中古市場で価格が上昇傾向にあります。価格高騰の背景には市場構造の変化やブランド戦略、ユーザーの志向変化が複合的に絡んでいます。
中古価格が高騰する要因
- ヴィンテージ人気と供給不足
60〜80年代製の個体数が限られ、需要が増加する中で供給が追いつかない。 - 木材や製造コストの上昇
マホガニーやエボニーなどの高級木材の価格が高騰し、原価が上昇している。 - ハンドメイド品質の評価上昇
工場製の廉価版との差別化が進み、オリジナルのクラフトマンシップが再評価されている。
モデル特性と希少性
- 装飾・仕様の豪華さが価格を押し上げる
ゴールドパーツ、バインディング、エボニー指板など高級要素が多数採用されている。 - カスタムショップ製は生産数が少なく希少
量産モデルと違い、限定生産のため市場に出回る数が少ない。
投資対象としての魅力
- 資産価値を意識した購入層が増加
株や仮想通貨に代わる実物資産としてギターを選ぶ層が存在する。 - 「当たり年」や有名アーティスト使用個体が価格を押し上げる
59年モデルやP.A.Fピックアップ搭載個体などは特に高騰しやすい。
価格の上昇は一時的なブームにとどまらず、構造的な背景があります。購入を検討する場合は、価格の根拠と将来の価値も含めて総合的に判断する必要があります。今後も価値が上がる可能性があるため、早めの決断が求められる局面です。
エピフォン インスパイアド・バイ・ギブソン レスポール カスタム比較
エピフォンの「インスパイアド・バイ・ギブソン」シリーズは、手頃な価格でギブソンの仕様に近いサウンドと外観を体感できる点で注目されています。特にレスポール・カスタム系モデルの比較は、初心者が購入を検討するうえで役立つ判断材料となります。
代表モデルの仕様比較
- エピフォン レスポール カスタム
マホガニーボディ+メイプルトップ、装飾もギブソン同様で豪華。 - インスパイアド・バイ・ギブソン版
ヘッド形状やロゴ、ピックアップ配線などがギブソン準拠。 - オリジナルEpiphone版との違い
トラスロッドカバーやフレットエッジなどに細かな差がある。
サウンドと演奏性の違い
- ピックアップが大きく影響する
Alnico Classic Pro搭載で、明瞭かつややマイルドな音色。 - ネック形状はやや太め
60sスタイルのスリムテーパーが多く、握りやすい形状。 - 重量は若干重め
ソリッド構造が多く、鳴りはしっかりしているが長時間演奏には注意。
コストパフォーマンスの評価
- 実売価格は7万円前後
ギブソンの1/4〜1/5程度で購入可能。 - パーツ交換によるグレードアップも可能
ピックアップやポットを交換すれば音質改善も期待できる。
エピフォンのカスタムモデルは、見た目・演奏性ともに優れており、予算を抑えつつ本格的なレスポールサウンドを求める人に適しています。細かい仕様の違いを理解すれば、自分に合った1本が選びやすくなります。

国産のレスポールタイプ おすすめモデル
国産のレスポールタイプは、高品質な木材加工と丁寧な組み立てが特徴で、コストパフォーマンスにも優れています。ギブソンにこだわらないユーザーや、実用性を重視するプレイヤーにとって魅力的な選択肢です。
代表的なブランドと特徴
- Tokai(トーカイ) LSシリーズ
伝統的な仕様を忠実に再現。上位機種はニトロセルロースラッカー塗装採用。 - Edwards(エドワーズ) E-LPシリーズ
ESP系列で、ライブ向け設計。軽量でモダンな仕様も多い。 - HistoryやCrews Maniac Sound
個体差が少なく安定品質。独自設計やセミオーダー対応もある。
国産モデルの魅力と選び方
- ネック精度が高く弾きやすい
反りやねじれの少ない安定した作り。 - 中古でも状態の良い個体が多い
前オーナーによる丁寧な使用が期待できる。 - ギブソンに比べて価格が抑えられている
10万円台でハイクオリティな仕様を手に入れやすい。
初心者に向いているポイント
- コストを抑えて演奏の質を重視できる
ブランドネームより機能を優先する層に適している。 - メンテナンス性が良い
国内サポートが受けやすく、調整もしやすい。
国産レスポールは、価格と品質のバランスを取りたいプレイヤーにとって非常に現実的な選択です。初めての1本にも、ギブソンの代替としても、自信を持っておすすめできるモデルが揃っています。選択肢の幅を広げるうえで、国産モデルの情報は積極的にチェックすべき要素です。
最適な選択は?新品?中古?レスポール&レスポールタイプ徹底比較の総括
新品・中古・国産モデルという3つの選択肢は、予算やこだわり、演奏スタイルに応じてそれぞれ異なるメリットを持っています。
価格を抑えつつも安心感を求めるなら中古、高い品質と信頼性を求めるなら新品、機能とコストパフォーマンスの両立を重視するなら国産モデルが候補となります。
選択に迷った場合は、楽器店での試奏や保証内容の確認を通して、自分にとって最も納得できる基準を見つけることが大切です。

初心者向けギブソン・レスポールの選び方!基本からモデル比較まで徹底解説の総括
ギブソン レスポール 選び方の結論は、モデルごとの特徴と購入方法の違いを整理し、自分の音楽スタイル・予算・メンテナンス意識に合う一本を選ぶことに尽きます。
- スタンダード、クラシック、モダンライト、スタジオなど現行ラインを俯瞰し、初心者は演奏性と価格のバランスに優れたスタンダード60sやクラシック、スタジオを軸に検討すると失敗が少ない。
- 50sと60sスタンダードはネックの太さと重量が決定打になるため、実際に握って試奏してから判断することが納得への近道。
- 1958年と1959年などヴィンテージ当たり年は資産価値と独特のサウンドで人気が高く、購入前にはシリアル番号と仕様の一致を必ず確認する。
- 新品はセールやアウトレット活用でコストを抑え、中古は状態・保証・シリアル確認を徹底する。国産レスポールタイプやエピフォンも価格と品質の両立が図れる実用的な選択肢となる。
- 維持費は年間2〜5万円が目安。弦交換やネック調整に加え、フレット交換など長期コストも視野に入れつつ、ウェイトリリーフや細ネックなど演奏負担を軽減する仕様にも注目する。
要点を押さえてラインナップ、年代差、購入方法、維持費を比較すれば、自分の演奏スタイルに最適なレスポールを無理なく選べます。
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