ヤマハ レブスターの評判、気になりますよね。ネットでは「個性的で最高」という声もあれば、「デザインがダサい」なんて厳しい意見も見かけ、実際のところが分からず悩んでいませんか?
しかし、その独特なルックスの裏には、エントリーモデルとは思えないほどの完成度や、長時間の演奏も快適な軽量設計など、多くの魅力が隠されています。
この記事では、レブスターが持つ本当の実力を、良い点も注意点も公平な視点から徹底解剖。読み終える頃には、レブスターがあなたにとって最高の相棒となり得るか、確信を持って判断できるようになるはずです。
デザインも性能も妥協したくない、自分だけの特別な一本を探しているあなたのための情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
出典:ヤマハ公式
- レブスターに関する良い評判と悪い評判の客観的なまとめ
- 主要モデル(RSE20・RSS20)の具体的なレビューと比較
- 中古品や旧モデルを選ぶ際の注意点と賢い選び方
- プロの使用者や名前の由来など購入を後押しする豆知識
ヤマハ レブスターの評判は?購入前に知りたい評価を解説!
ヤマハ レブスターの購入を考える上で、多くの人が最初に直面するのが「実際のところ、評判はどうなのか?」という疑問です。この章では、その評判の核心をなす3つの重要なテーマに焦点を当てていきます。
インターネット上で見かける「ダサい」という意見の真相、驚異的なコストパフォーマンスを誇るエントリーモデル「RSE20」の具体的な実力、そして長時間の演奏やライブパフォーマンスに直結する「重さ」と取り回しの良さ。
これらの基本的な評価点を一つひとつ詳しく解説していきますので、レブスターの全体像を掴むための参考にしてください。

ヤマハ レブスターの評価は?ダサいという意見は妥当か?
ヤマハ レブスターが「ダサい」と感じるかどうかは、完全に個人の主観や美的感覚によるものであり、一概に断定できる問題ではありません。
しかし、なぜそのような意見が生まれるのか、その背景を理解することは、ギター選びにおいて非常に重要です。
「ダサい」と感じる理由の深掘り
「ダサい」という評価の根源には、その唯一無二のデザインコンセプトがあります。
レブスターは、1960年代のロンドンで流行したカスタムバイク「カフェレーサー」から強いインスピレーションを受けています。
このため、ストラトキャスターやレスポールといった王道のギターデザインに慣れ親しんだ人にとっては、そのスタイルが奇抜、あるいは異質に映ることがあります。
具体的には、以下のような点が好みを分ける要因として挙げられます。
- 独特なボディシェイプとピックガード: 伝統的なギターとは異なる曲線や、モデルによっては非対称なデザインのピックガードが、見慣れないと感じる人がいます。
- レーシングストライプ: 一部のモデルに採用されているボディのストライプは、バイクのカスタムを彷彿とさせますが、ギターのデザインとしては過剰だと感じる意見もあります。
- ヘッドストックの形状: ボディの存在感に対してやや細身に見えるヘッドストックが、全体のバランスを損なっていると感じる人もいるようです。
「かっこいい」と評価される理由
一方で、その独自性こそが「かっこいい」という評価に直結しています。無数のコピーモデルや類似品が市場に溢れる中で、レブスターのデザインは明確なオリジナリティを確立しています。
「カフェレーサー」というコンセプトは、単なる見た目の模倣ではありません。当時の若者たちが、虚飾を排し、速さと機能性を追求して自分だけの一台を作り上げた反骨精神や自己表現の象徴です。
この背景を理解すると、レブスターのデザインもまた、機能美と個性を追求した結果であることが見えてきます。
伝統をリスペクトしつつ、現代的な解釈を加えたモダンクラシックなルックスは、多くのギタリストから「他にはない魅力」として高く評価されています。
デザインに関する結論
「ダサい」という意見は、レブスターが持つ強い個性の裏返しです。
もしデザインが購入の決め手となるのであれば、写真やスペックだけで判断せず、実際に楽器店で実物を手に取り、その質感やボディの曲線美を自分の目で確かめてみることを強くおすすめします。
演奏性やサウンドの素晴らしさに触れることで、見た目に対する印象が大きく変わるかもしれません。

ヤマハ レブスター RSE20のレビューと完成度
ヤマハ レブスター RSE20は、シリーズのエントリーモデルという位置づけですが、その言葉から想像されるような妥協は一切感じられません。
むしろ、価格帯を大きく超える完成度と品質で、多くのギタリストから絶大な支持を集めています。
サウンドと豊かな鳴りの秘密
RSE20のサウンドクオリティの根幹をなすのが、ヤマハが長年の楽器開発で培ってきた音響解析技術「アコースティック・デザイン」です。
この技術を用いて設計された「チェンバー加工」ボディは、内部が緻密に計算された上で空洞化されています。
これにより、ソリッドボディのキレとパワー感を持ちながら、アコースティックギターのような豊かな生鳴りと、伸びやかで心地よいサスティーンを実現しているのです。
搭載されているオリジナルハムバッカー「VH3」は、アルニコVマグネットを採用しており、クリーンでは透明感を、ドライブさせればエッジの効いたパワフルなサウンドを出力します。
さらに、トーンノブのプッシュ/プルで起動するパッシブフィルター回路「ドライスイッチ」は、サウンドバリエーションを広げる上で非常に有効です。
これは不要な低音域を自然にカットし、ハムバッカーでありながらシングルコイルのような歯切れの良さと煌びやかさを加える機能です。
一般的なコイルタップと異なり、スイッチを切り替えても音量が極端に落ちることがないため、ライブやレコーディング中にシームレスな音色変化が可能です。
演奏性と徹底した品質管理
チェンバー加工の恩恵は軽量化にも及んでおり、長時間の演奏でも疲れにくい優れた取り回しの良さも大きな魅力です。
ネック裏は滑らかなサテンフィニッシュで仕上げられ、スムーズなフィンガリングをサポートします。
特筆すべきは、この価格帯では異例とも言えるフレット処理の丁寧さです。エッジが丸められ、浮きやバリがほとんどないため、チョーキングやビブラートが非常にスムーズに行えます。
ヤマハ製品全体に共通する設計精度の高さは正確なイントネーション(音程)にも寄与しており、初心者でもストレスなく演奏に集中できる品質を確保しています。
RSE20の特長まとめ
- アコースティック・デザイン: ヤマハの音響解析技術が生んだ豊かな鳴り
- チェンバー加工: 軽量化とサスティーンを両立したボディ構造
- ドライスイッチ: 音量差のない実用的なサウンドバリエーション
- 品質管理: 丁寧なフレット処理と正確なイントネーション
- 受賞歴: 「楽器店大賞2024」でギター・ベース部門大賞を受賞
注意点と上位機種との比較
もちろん、完璧なギターというわけではありません。上位モデルのRSS20などに搭載されている5ウェイセレクターや、中音域をブーストする「フォーカススイッチ」は搭載されていないため、音作りの幅広さでは一歩譲ります。
しかし、シンプルで扱いやすい高品質なギターを求めているのであれば、RSE20は最高の選択肢の一つと言えるでしょう。

ステージで演奏しやすい?ヤマハ レブスターの重さは?
ヤマハ レブスターは、そのルックスから重厚なイメージを持たれがちですが、実際には「チェンバー加工」によって驚くほどの軽量化が実現されています。
これは、特に立って演奏する機会の多いギタリストにとって、非常に大きなアドバンテージとなります。
具体的な重さは、使用される木材の密度によって個体差が生じますが、各モデルのおおよその目安は以下の通りです。比較対象として、一般的なギターの重量も併記します。
モデルシリーズ | モデル名例 | 重さの目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
Revstar Element | RSE20 | 約3.3kg 〜 3.5kg | シリーズ最軽量クラスで取り回し抜群 |
Revstar Standard | RSS20 | 約3.3kg | 多機能ながら軽量さを維持 |
Revstar Professional | RSP20 | 約3.7kg 〜 4.3kg | カーボン補強によりやや重め |
旧モデル | RS620 | 約3.8kg 〜 4.0kg | 現行モデルより重い傾向 |
旧モデル | RS502 | 約4.5kg | 旧モデルの中でも特に重い個体 |
(参考)他ギター | レスポールタイプ | 約4.0kg 〜 5.0kg | 一般的に重いギターの代表格 |
(参考)他ギター | ストラトタイプ | 約3.5kg前後 | 平均的な重量 |
表からも分かる通り、一般的なレスポールタイプが4kgを超えることが多い中で、現行レブスターの多くは3kg台前半から中盤に収まっています。
これはストラトキャスターと同等か、それ以上に軽い数値です。この軽量さは、長時間のライブパフォーマンスやリハーサルでの身体的な負担を劇的に軽減します。
ただし、プロフェッショナルモデル(RSP)は、ネックとボディにカーボン材による補強が施されているため、他のモデルよりやや重量が増す傾向があります。
重さにこだわりたい場合は、楽器店のウェブサイトで個別の重量が記載されているかを確認し、可能であれば実際に持って確かめるのが最も確実な方法です。

ヤマハ レブスターRSE20の重さと取り回しは?
前述の通り、ヤマハ レブスター RSE20の重量は、多くが3.3kgから3.5kgの範囲に収まります。この数値は、ギターという楽器全体で見ても軽量な部類に入り、その扱いやすさは特筆すべき点です。
この軽量さがもたらすメリットは、単に「軽い」という一言では終わりません。実際の演奏シーンにおいて、ギタリストのパフォーマンスを多方面からサポートします。
数字以上の軽さを生む「重量バランス」
RSE20が多くのユーザーから「驚くほど軽い」と評価される理由は、絶対的な重量だけでなく、その優れた「重量バランス」にあります。
ボディとネックの重さの配分が緻密に計算されているため、ストラップをかけて肩から下げた際に、ヘッド側が極端に下がってしまう「ヘッド落ち」が起こりにくい設計になっています。
これにより、演奏中に左手でネックを不必要に支える必要がなく、フィンガリングに集中できます。この安定感が、スペック上の数値以上に体感的な軽さを生み出しているのです。
あらゆるシーンで発揮されるアドバンテージ
- ライブステージで: 軽量なボディは、ステージ上での自由なアクションを可能にします。長時間のステージでも体力を消耗しにくく、最後まで集中力を切らさずにパフォーマンスを続けることができます。
- 自宅での練習や作曲で: 気軽に手に取れる軽さは、日々の練習へのモチベーションを高めます。座って弾く際にも体にフィットしやすく、リラックスした姿勢で長時間の練習やフレーズ作りが可能です。
- レコーディングで: 取り回しの良さは、レコーディング時の細かなマイキング調整や、PC操作との行き来をスムーズにします。クリエイティブな作業を妨げるストレス要因が一つ減ることは、大きなメリットと言えるでしょう。
実際に多くのユーザーレビューで、「レスポールタイプの見た目から重いギターを想像していたが、実際に持ってみてその軽さに驚いた」という声が共通して見られます。
この軽量化は、ヤマハの音響解析技術に基づいたチェンバー加工によって、豊かな鳴りを一切犠牲にすることなく実現されています。
重いギターが苦手な方や、初めての一本としてストレスのないギターを探している方にとって、RSE20の取り回しの良さは決定的な魅力となるはずです。
総括:ヤマハ レブスターの評判は?購入前に知りたい評価を解説!
この章で解説した内容から、ヤマハ レブスターの評判は「好みが分かれる個性的なデザイン」「価格以上の高い完成度」「演奏者に優しい軽量設計」という3つの大きな柱で成り立っていることが分かります。
- 独特なデザインは好みが分かれるが、その背景には明確なコンセプトがある
- エントリーモデルRSE20は、豊かな鳴りと丁寧な作りで評価が非常に高い
- チェンバー加工により、同タイプのギターと比較して大幅に軽量化されている
- 優れた重量バランスが、長時間の演奏でも疲れにくい快適な取り回しを実現
これらの要素は、レブスターが単なる模倣品ではなく、現代のギタリストのニーズに応えるために緻密に設計された、独創性の高いギターであることを示しています。
ヤマハ レブスターの評判から見るモデル選び!
レブスターの基本的な評判や特徴を掴んだところで、次はいよいよ「自分に合った一本をどう選ぶか」という、最も楽しくも悩ましい段階です。
この章では、具体的なモデル選びのガイドとして、あなたの疑問やニーズに合わせた詳細な情報を提供します。
ワンランク上の性能を誇るスタンダードモデル「RSS20」の実力は?
個性的なサウンドで人気の「P90」搭載モデルとは?賢い選択肢である「中古」や「旧モデル」を選ぶ際のポイントは?
さらに、プロの愛用者やブランドの背景を知ることで、より深く納得してモデルを選べるようになります。

上位機種ヤマハ レブスター RSS20の特徴
ヤマハ レブスター RSS20は、シリーズの中核をなすスタンダードモデルであり、エントリーモデルRSE20から格段にグレードアップした機能性と演奏性を誇ります。
「もう一歩上のサウンドとプレイアビリティを」と考えるギタリストにとって、その差は歴然と感じられるでしょう。
圧倒的に多彩なサウンドメイク機能
RSS20の心臓部とも言えるのが、その独創的なエレクトロニクスです。
2ハムバッカーのギターとは思えないほど幅広いサウンドは、主に「5ポジションセレクター」と「フォーカススイッチ」という2つの機能によって生み出されます。
それぞれの機能が持つ効果は以下の通りです。
- 5ポジションセレクター 通常の3段階(フロント/ミックス/リア)の切り替えに加え、ポジション2と4ではハーフトーンサウンドを出力します。これはコイルタップと違って音量が落ちにくく、きらびやかで繊細な音色はカッティングやアルペジオに最適です。
- フォーカススイッチ トーンノブを引き上げることで起動するパッシブ回路です。スイッチを入れると中低域と音量が持ち上がり、サウンド全体が太くパワフルに変化します。ギターソロで音を際立たせたい時に絶大な効果を発揮します。
このように、セレクターで繊細な音色を作り、必要な場面でフォーカススイッチをONにして力強さを加える、といった柔軟な使い分けが可能です。
この2つの機能の組み合わせが、RSS20のサウンドメイクの多様性を支えています。
プロ仕様の演奏性を実現するハードウェア
RSS20は、サウンドだけでなく、長期間にわたる快適な演奏を約束するプロ仕様のハードウェアを備えています。
- カーボンファイバー挿入ネック: 3ピースのマホガニーネック内部にカーボンファイバーの補強材が挿入されています。これによりネックの剛性が飛躍的に向上し、反りやねじれに対する耐性が高まるだけでなく、弦振動をロスなくボディに伝え、サスティーンと音の鳴りを向上させる効果もあります。
- ステンレススチールフレット: フレットには、一般的なニッケルシルバーよりも硬度が高く、錆びにくいステンレススチールを採用。これにより、フレットの摩耗が少なくなり、長期間にわたって正確な音程とスムーズな弾き心地を維持します。また、弦との摩擦が少ないため、チョーキングやビブラートが驚くほど滑らかに行えます。
RSE20とRSS20の主な仕様比較
仕様 RSE20 (Element) RSS20 (Standard) ピックアップセレクター 3ポジションセレクター 5ポジションセレクター 追加機能 ドライスイッチ フォーカススイッチ ネック補強 なし カーボンファイバー挿入 フレット材 ニッケルシルバー ステンレススチール 付属品 ソフトケース ギグバッグ
このように、RSS20はRSE20から大きく進化した、まさに「即戦力」のギターです。
多彩なジャンルを一本でこなしたい、そして長く愛用できる信頼性の高いギターを探しているギタリストにとって、RSS20は非常に満足度の高い選択となるでしょう。

魅惑のサウンド!ヤマハ レブスターP90搭載モデルは?
ヤマハ レブスターのラインナップの中でも、独特の存在感を放つのがP90タイプのピックアップを搭載したモデルです。
ハムバッカーのパワフルさとシングルコイルの繊細さを併せ持つそのサウンドは、多くのギタリストを魅了し続けています。
P90ピックアップとは?
P90は、ギブソン社が1940年代に開発した歴史あるピックアップで、構造的にはシングルコイルの一種です。しかし、一般的なシングルコイルよりも大きなボビンとマグネットを持っており、その結果として生まれるサウンドは唯一無二です。
ハムバッカーのような太さと甘さ、そして十分なパワーを持ちながら、シングルコイル特有の歯切れの良さや、ピッキングニュアンスへの高い追従性も兼ね備えています。
クリーンでは温かみのあるメロウなトーン、ドライブさせれば荒々しく吠えるようなロックサウンドまで、プレイヤーの感情をダイレクトに音に変換してくれるピックアップです。
レブスターにおけるP90搭載モデル
ヤマハ レブスターのラインナップには、それぞれ異なる魅力を持つP90タイプのピックアップを搭載したモデルが存在します。
現行モデル:RSS02T / RSP02T
現在のラインナップでは、スタンダードシリーズのRSS02Tと、日本製のプロフェッショナルシリーズRSP02TがP90タイプを搭載しています。
これらのモデルには、ヤマハが独自開発したピックアップ「VP5」が採用されており、ビンテージP90の魅力を再現しつつ、現代の音楽シーンにも合うよう調整されています。
最大の特徴は、5ポジションセレクターとフォーカススイッチが搭載されている点です。これにより、P90本来の魅力的なサウンドに加えて、以下のような多彩な表現が可能になります。
- ポジション2・4のハーフトーン: P90ギターでは通常得られない、繊細できらびやかなサウンドを出力できます。
- フォーカススイッチON: P90のミッドレンジがさらに強調され、より太くパワフルなサウンドへと変化します。
旧モデル:RS502T
中古市場で根強い人気を誇るのが、旧モデルのRS502Tです。現行モデルが多彩な機能を持つモダンなキャラクターなのに対し、こちらはよりビンテージライクなサウンドとルックスが特徴で、また違った魅力を持っています。
ブルース、ガレージロック、パンク、ジャズなど、サウンドに個性と生々しさを求めるギタリストにとって、レブスターのP90搭載モデルは、新たなインスピレーションを与えてくれる最高の相棒となる可能性を秘めています。

ヤマハ レブスターを中古で探す際の注意点
ヤマハ レブスターは中古市場でも活発に取引されており、新品よりも手頃な価格で手に入れるチャンスがあります。しかし、満足のいく一本を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
新旧モデルの仕様を深く理解する
中古市場には2022年以降の現行(第2世代)モデルと、それ以前の旧(初代)モデルが混在しています。前述の通り、これらは単なる年式の違いではなく、設計思想そのものが異なります。
- 現行モデル: モダンなサウンド、軽量化、多彩な機能性を重視。
- 旧モデル: レトロなルックス、モデルごとの個性的なサウンドを重視。
どちらが良いというわけではなく、完全に好みの問題です。自分がどちらのコンセプトに魅力を感じるかを明確にしてから探し始めると、効率的に候補を絞り込めます。
コンディションの見極めが最重要
中古楽器の購入で最も重要なのが、ギターの状態を見極めることです。特に以下の点は、入念に、そして慎重にチェックする必要があります。
【中古購入時のチェックリスト】
- ネックの状態: 順反り、逆反り、ねじれがないかを目視で確認します。軽微な反りであればトラスロッドでの調整が可能ですが、ロッドが締め切り、あるいは緩め切りの状態になっていないかも重要なポイントです。
- フレットの減り: 弦が当たる部分が極端に凹んでいないかを確認します。フレットが7割以上残っていれば当面は問題ありませんが、残りが少ない場合は「フレット交換」という高額な修理が必要になる可能性があります。
- 電装系: アンプに繋いで音を出し、ボリュームやトーンのノブを回した際に「ガリガリ」というノイズが出ないか、ピックアップセレクターが各ポジションで正常に機能するか、シールドジャックに接触不良がないかを確認します。
- ハードウェア: ペグ(糸巻き)がスムーズに回るか、ブリッジのサドルやネジに固着やサビがないかをチェックします。
- ボディと塗装: 大きな打痕や塗装の剥がれ、木部に達するクラック(ひび割れ)がないかを確認します。小さな傷は中古品にはつきものですが、演奏性に影響するような大きなダメージは避けたいところです。
信頼できる購入先を選ぶ
デジマートのような楽器専門の検索サイトや、大手楽器店のオンラインストアは、専門のスタッフによる検品や調整が行われているため、比較的安心して購入できます。商品説明も詳細で、保証が付いている場合も多いです。
一方、フリマアプリやネットオークションなどの個人売買は、中間マージンがない分、安価に手に入る可能性があります。
しかし、状態の確認は自己責任となり、購入後のトラブルが発生するリスクも高まります。ギターに関する十分な知識がない場合は、多少価格が高くても楽器店からの購入をおすすめします。
ヤマハ レブスター 旧モデルとの仕様の違い
2016年に登場した初代レブスターと、2022年にフルモデルチェンジした現行の第2世代レブスターは、同じ血統を受け継ぎながらも、そのキャラクターは大きく異なります。どちらのモデルを選ぶか迷っている方のために、その主な違いを比較してみましょう。
コンセプトとデザインの方向性
旧モデルのデザインは、日本の伝統的な美意識である「侘び寂び」や、インダストリアルデザインの要素が色濃く反映されていました。スチールウールで磨き上げたような独特のサテンフィニッシュや、カッパー(銅色)のピックガードなど、レトロで渋い雰囲気が特徴です。
対して現行モデルは、旧モデルのコンセプトを継承しつつ、より現代的で洗練されたデザインへと進化しました。カラーバリエーションも鮮やかになり、より幅広い層にアピールするルックスとなっています。
サウンドと機能性の進化
サウンド面での違いはさらに顕著です。旧モデルがモデルごとの個性的なピックアップによる、どちらかと言えばビンテージライクなサウンドを特徴としていたのに対し、現行モデルはヤマハの音響解析技術「アコースティック・デザイン」を全面的に採用し、よりクリアでバランスの取れたモダンなサウンドを目指しています。
機能面では、旧モデルの「ドライスイッチ(ローカット)」から、現行モデルでは「5ウェイセレクター」と「フォーカススイッチ(ミッドブースト)」へと変更され、サウンドメイクの幅が飛躍的に広がりました。
【新旧レブスターの主な仕様比較】
項目 旧モデル (初代) 現行モデル (第2世代) デザインコンセプト インダストリアル、侘び寂び モダンクラシック、洗練 サウンド設計 モデルごとの専用PU、ビンテージ寄り アコースティック・デザイン、モダン ボディ構造 軽量化のためのチェンバー 音響効果を高めるチェンバー スイッチ機能 ドライスイッチ (ローカット) 5wayセレクター/フォーカススイッチ ネック補強 なし カーボンファイバー挿入 (RSS/RSP) 全体重量 やや重め 軽量化が進んでいる
どちらを選ぶべきか
- 最新の機能性とモダンなサウンドを求めるなら: 間違いなく現行モデルがおすすめです。特にRSS20以上のモデルが持つ多彩な機能は、あらゆるジャンルに対応できる柔軟性を持っています。
- 個性的なルックスとビンテージ感を求めるなら: 旧モデルにしか出せない独特の雰囲気があります。中古市場で状態の良い個体を見つけられれば、非常に魅力的な選択肢となります。
どちらのモデルも、ヤマハが誇る高い品質基準で製造されています。最終的には、あなたの音楽スタイルやデザインの好みに合わせて選ぶのが最善の道です。
ヤマハ レブスターを使用しているプロは?
どのようなプロミュージシャンがその楽器を愛用しているかを知ることは、製品の信頼性やポテンシャルを測る上で非常に有効な指標となります。
ヤマハ レブスターは、その高い汎用性と確かな品質から、国内外の様々なジャンルの第一線で活躍するプロギタリストに選ばれています。
海外の愛用アーティスト
海外では、特にテクニカルなプレイヤーからの評価が高いことが特徴です。
- マッテオ・マンクーゾ: 独自のフィンガースタイル奏法で世界中の度肝を抜いたイタリアの天才ジャズ・フュージョンギタリスト。彼はP90タイプのRSP02Tをメインギターの一本としており、レブスターが持つ繊細な表現力とダイナミクスレンジの広さを証明しています。
- クリス・バック: ソウルフルでブルージーな演奏が魅力のイギリスのギタリスト。彼の感情豊かなプレイスタイルを、レブスターのウォームで表現力豊かなサウンドが見事に支えています。
- ジェフ・シュローダー (スマッシング・パンプキンズ): 90年代オルタナティブロックを代表するバンドのギタリスト。彼の轟音からクリーンまでを操るサウンドメイクにおいて、レブスターの汎用性が活かされています。
日本国内の愛用アーティスト
日本国内でも、J-POPからロックシーンまで、幅広いアーティストがレブスターを手にしています。
- 寺中友将 (KEYTALK): 人気ロックバンドKEYTALKのギター・ボーカル。キャッチーなリフやエネルギッシュなパフォーマンスの中で、レブスターの扱いやすさとサウンドの抜けの良さが貢献しています。
- 井上苑子: 透明感のある歌声で人気のシンガーソングライター。彼女のポップな楽曲の中で、レブスターが彩りを添えています。
- 松本明人 (真空ホロウ): 独特の世界観を持つロックバンドのギタリスト。
これらのプロギタリストが、ツアーやレコーディングといった過酷なプロの現場でレブスターを使用しているという事実は、単なるエンドースメント契約以上に、その楽器が持つ耐久性、安定性、そして音楽的なポテンシャルの高さを物語っています。
ロック、ブルース、ジャズ、ポップスといったジャンルの垣根を越えて愛用されていることが、レブスターの万能性を何よりも雄弁に語っているのです。
名前の由来|ヤマハ レブスターの意味とは
すべての製品名には、開発者の想いやコンセプトが込められています。ヤマハ レブスター(Revstar)というユニークな名前も例外ではなく、その由来を知ることで、このギターへの理解がさらに深まります。
この名前は、**「Rev(レヴ)」と「Star(スター)」**という2つの単語を組み合わせた造語です。
「Rev」に込められたバイクカルチャーの魂
「Rev」は、バイクや自動車のエンジン回転数を上げる、つまり「エンジンを吹かす」という意味を持つ動詞 “rev” に由来します。
これは、レブスターのデザインコンセプトの核である、1960年代のロンドンで生まれたカスタムバイク文化「カフェレーサー」を直接的に表現しています。
当時のロンドンの若者たちは、市販のバイクを改造し、カフェに集っては公道レースに繰り出していました。
彼らのバイクは、速く走るため、そして何より「クール」であるために、不要な装飾を削ぎ落とし、機能性を突き詰めたスタイルを持っていました。
この、スピード感、反骨精神、そして機能美の追求というカフェレーサーの魂が、「Rev」という言葉に凝縮され、レブスターのデザインとパフォーマンスに受け継がれているのです。
「Star」に込められたプレイヤーへのメッセージ
一方、「Star」は、その名の通り、輝く星や人気者、主役を意味します。これは、このギターを手にするプレイヤーへのヤマハからのメッセージです。
誰かの模倣や流行の追随ではなく、自分だけのスタイルを確立し、自らが主役(スター)として輝いてほしい。
レブスターは、そんなギタリストの個性を最大限に引き出すためのツールであってほしい。そのような願いが、「Star」という言葉には込められています。
つまり、「Revstar」という名前は、「カフェレーサーの魂を受け継ぐ個性的でパワフルなパフォーマンスを持ち、プレイヤー一人ひとりが自分だけのスタイルで輝くためのギター」という、壮大なコンセプトを表現しているのです。

総括:ヤマハ レブスターの評判と悪い噂の真相は?コスパ最高ギターの魅力を徹底解説!
ヤマハ レブスターは、その個性的なルックスから評価が分かれることがありますが、実際には現代のギタリストのニーズに応えるために緻密に設計された、非常に完成度の高いギターシリーズです。
見た目の印象だけで判断するのではなく、その背景にあるコンセプトや各モデルの特性を理解することで、真の価値が見えてきます。
- 「カフェレーサー」をコンセプトにした独創的なデザインは好みが分かれますが、他にはない強い個性と機能美を持っています。
- エントリーモデルのRSE20でさえ、価格を大きく超える丁寧な作りと豊かな鳴りを実現しており、驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。
- ヤマハ独自のチェンバー加工によりボディは非常に軽量で、優れた重量バランスと相まって長時間の演奏でも疲れにくい設計です。
- 上位機種やP90搭載モデル、さらには中古や旧モデルまで選択肢が広く、自分のスタイルに合った一本を見つけやすいシリーズです。
- 国内外のプロミュージシャンがジャンルを問わず愛用している事実が、その高い品質と信頼性を客観的に証明しています。
以上の点から、ヤマハ レブスターは単なる見た目のインパクトだけでなく、演奏性、サウンド、品質の全てにおいて高い水準を達成しています。
自分のスタイルを表現できる、個性的で信頼性の高いギターを探しているプレイヤーにとって、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。
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